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私の描く歌詞論=後編=

今回も前置きは無し。

前編はこっち。中編はこっち

 

今回も遡る形で、私が初めて作った頒布CDの曲から

私が作曲を始めた最初期の歌詞を紐解いていこう。覚えてるかは少しばかり不安。

 

「感情trick star」(2013年)

大枠[片思い 怠惰]

 

"散々な日常さえ慣れてしまったの、どうしよう。

間違え探しのような日々が私にとっては退屈でした。

くだらない理屈テスト。交尾求むハイエナ達の肌刺すような冷たい視線。

勝っても負けても不愉快なエンド。

 

こういうのって結局私の中で自己完結して

我慢すればいいじゃないって楽で苦な道を行く"

 

高校生だった当初、学校生活が怠惰そのものだった。

知ってる人は知ってるが私はお馬鹿だ。何を隠そうお馬鹿だ。

そう、お馬鹿な私にとっては進学校の日々などつまらないものだった。

当初の私は(今もそうだが)豆腐メンタルだったので、一つの大きなキッカケで心が吹き飛んでしまった。知る人ぞ知る"あけおめの件"だが、まあ無残なお別れと言っておけばいい(余談だが、その人とは少し前に久々に再会したし時々連絡も取り合っている)。

女々しいんだ。ほんとに女々しいんだポン汰少年。恥ずかしい。こういうことを引きずるんだ。恥ずかしい。今は違うよ?ほんとだよ

歌詞では強がって我慢すればいいなんて書いてたけど、これは理想論であって、現実では我慢しきれない程にいたたまれなくなっていた、気がする。今は知らん。

 

これらの背景をもとに、ここから先を見ていくと面白い(個人的に)。

 

「夏恋シグナル」(2013年)

大枠[夏 花火]

 

"二人で出かけた 鼓動抑えながら…! 

手繋いでみたり… 心臓爆発しそう!

 

このまま続けばな 気付けば一人きり?

 

その日が来る前に 僕の想いよ届け 

恋の花を咲かせるから 綺麗だねって言ってほしいの 

春の桜のように 夏の向日葵みたいに 

君に笑顔届けるから 見てよ僕の夏恋シグナル"

 

あーこの曲好きだ。ライブでやるとすっげえ盛り上がるから好きだ。

夏の曲これ1曲しか書いてねえ。ジョイサウンドで歌えるよ!

 

その通り、夏らしい曲を書いてみたかった。私は当初ほんとにクリスマスソング量産マンになってた。だからこそ。

歌詞もピュアッピュアだよ。今なら声に出すのも恥ずかしいね。タイトルは"花火"を意味してて、そこから膨らませて花とか信号へ広げていった。

 

"時計の針だけ進んでく 足取り重くて沈んでく "

 

これは、あれだ。韻を踏んでみたかったやつだ。

でもここ、歌いやすいんだ。ジョイサウンドで歌えるよ!

 

 

 

ジョイサウンドでも歌えるよ!

 

 

「farewell」(2013年)

大枠[別れ]

 

"君はどこへ向かうの 泊まれる宿はあるか

ここに残ってもいいと言う勇気がなかった

散々な日常が僕の前に現れて

その一瞬 ただ一瞬で世界がちっぽけなものに見えた

目の前の世界も この先の正解も

僕には分からない 分かりたくないよ"

 

"言いたい言葉を書き綴る自分と このまま逃げようと誘い込む自分と

一対一の攻防戦 勝つのは甘い自分で

大事なチャンスをいつもいつも潰してた

散々な現実が僕の前に現れて

もう一歩 もう一歩を踏み出す勇気さえない自分に

目の前の世界を 本当の正解を

君には伝えたい 分かりたくないの?"

 

別れたねー!病んでるねえ!!

この曲個人的にすっげえ好きなんだけど、改めてこの第三者的にみると少し寒いな。こんなこと言ったらいかん立場だが、やばい。凍る。

思い出した。これあれだよ、高校で数学のテスト解き終わった後に問題用紙に書いてたやつだ。懐かしいな。

だんだんと解説よりも過去への冷やかしになってきている。

 

 

「Emotion」(2012年)

大枠[複雑な感情]

 

"こっちおいでと君が言うから 言う通りにしただけなのに

叫び続けた二人の愛には 感情なんてなかったんだ"

 

これあけおめの直前に書きあがった曲なのすごくない?未来予知ですか??

(このタイミングだが解説しておこう。あけおめとは私が高校時代に初めてできた彼女に、元日に「あけましておめでとう!」と送ったら「別れよう」と帰ってきた事件である。)

空は泣き止んで~とか、雨上がりの比喩使った気取った歌詞ですわよ。ね。

 

 

そんなミラクルを起こした私が、実際にあけおめの直後に書き上げた歌詞がこちら。

 

「RegreT」(2013年)

大枠[別れ]

 

"僕の目には何も映らない 涙が滲んだ道を歩く

君の目には何が見えてるの?その中で私、何をしてる?

 

続かなかった恋愛物語。終わりは全てBad end.

エンディングの後も僕の中ではまだ君のことを考えてた

「今日は会えるかな?」ずっと考えてた。

日中君のこと思う、未練だらけ?

ナルシストな思考制御。君の中には私との思い出、残ってるかな?

 

今まであったことは幻想かな?

一度でもって君を満足させられたかな?

入れ違いの恋も僕の中で消えていく

大人になった君は、完璧だな……

 

空を見たら雨が落ちる 君を見つめたら涙、零れる。

目の前に浮かんだ君の笑顔、明日はどこにあるのだろう?"

 

いやもう鳥肌ものだよ。ここまでくると解説いらないくらいに直球だわ。

やめろよ高校時代の私。怖。

大人になった君は、完璧だな…… うわ。

うええええええ

 

 

「Christalone」(2012年)

大枠[クリスマス]

 

この曲に関してはもはや貼ることさえもしんどいので、興味ある人はこれみて。

あけおめです。あけおめのプロローグ。

 

 

 

以上。ちょっと後半は黒歴史掘り起こしみたいになってしんどかった。ごめんね。

こうして過去を振り返ってみるのも、それ相応に面白いので、

ぜひ、自分自身のバックアップを取って置いて見返してみよう。

 

きっと面白かったり、鳥肌が立ったりする。

次回は音作りの、少しだけ入り組んだ話をしたい。

いつするかは未定だ。