桜影

ふと見上げた空にはいくつもの轟音と

火の粉が混じり合わさり溶け込んでいく

過去に見た未来は光に包まれ

「その悲劇は二度と繰り返したくはない」

 

さぁ手を伸ばしてもう一度だけ繋がれるのならば

池の鯉みたいに狭い世界で過ごした後

 

残されたその二人も大切にしてほしいかな

また同じような歴史を呼び覚まさぬよう

やがて桜は散り安らかに眠る

何度でモ……無意識に私は

 

さぁ今目の前あなたの声が小さく響いた

好く音、嫌な事 跳ね除け深く心に刺さる

 

揺らぐ桜の影ひらり舞うblute

咲きかけた蕾も摘み取られ沈んだ

 

桃色に咲く小さな花弁手に取り

祈りを捧げ散る少女の就く樹頭

 

吐息が凍ると息がただ ただ切なくて

どう私、私 目の前に…

 

初めての私も今いる私もずっとここで待ってる

二人の思い出とその情景

合わせてまた汲み取り笑いあおう

 

両舷前進 進め今